8.132016
人工知能、ビッグデータ、ロボットを支えるIoT

現在、日本の多くのメディアは、「Internet of Things:IoT」を「モノのインターネット化」と訳しています。このわかりにくい訳が、IoTを理解しにくくしているのではないでしょうか。また、IoTを活用した様々なビジネスが誕生し、それを手掛ける人々によるIoTの説明も様々です。取り組みや視点によって捉え方が異なるので、「どれが合っている、どれが間違っている」わけではありませんが、わかりにくくなりがちです。そこで、今日は、IoTと同じトピック・話題で出てくる人工知能・ビックデータ・ロボットとの関係を踏まえたいうえで、IoTとは何かを考えてみましょう。
IoTrialでは、IoTの定義については、以下のように考えています。
「モノ、ヒト、環境など、現実世界の状態や変化をセンサー搭載機器によってデータ化し、ネットワークを通じてサーバなどにそのデータを収集し、その分析結果を現実世界にフィードバックすることで価値を創出する仕組み」

IoTの構成要素イメージ
文章では、分かりにくいので、図解をすると左図のようなイメージです。
近年、急激に実用化が進む人工知能(AI)も、現実世界からのデータを収集・分析し、その結果をフィードバックするために利用されています。また、様々なデータが自動的に収集できるようになり、データ取得方法も多様化したことで、膨大な量のデータが収集できるようになりました。これは、これまで十分に活用されていなかった大量のデータから新たな知見を抽出する「ビックデータの活用」にもつながります。ヒト型ロボットによる円滑なコミュニケーションもまた、データ収集と人工知能を活用したデータ分析の掛け合わせで可能となりました。
いずれも、IoTという仕組みなしでは成り立ちません。つまり、IoTを活用することで、新たな価値を提供する次世代ビジネスを創出ができるのです。その関係性を図でイメージすると下のようなものになるでしょう。

人工知能・ビックデータ・ロボットを支えるIoT
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