IoTトピック

IoTと製造業のサービス業化

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先週は、IoTに興味のある人には話題のCEATEC JAPAN2015に行ってまいりました。

全体的には、「IoT」というキーワードを各社かなり念頭においた出展になっていたと思います。(ただ、例年とあまり変わらないの展示物・技術にIoTという味付けをしただけというものも多く見られました)ある意味、技術は企画・マーケティングによってより輝きを増すという良い勉強をさせてもらいました。

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さて、私が注目したのは、楽天と近畿日本ツーリストの展示。展示内容自体ではなく、家電メーカー・製造業中心の展示会に、サービス業の代表ともいえる会社が出店していた事に今後の製造業界の展望を見た思いがします。

展望とは、すなわち、IoTをきっかけとした、「製造業のサービス業化」の急速な進展です。

これまでも、「製造業のサービス業化」は「モノではなくコトで稼ぐ」「コト作り」などの言葉で、様々な方々によって提唱されてきましたが、簡単にいうと、商品(モノ)そのものの機能やスペックの価値を顧客に訴求するのではなく、商品を使ったソリューションという価値を顧客に提供する事だといえます。

そんな、「製造業のサービス業化」を考えるうえで一つの切り口として、「モノ売り切りモデル」から「継続的な収益を上げるモデル」への転換が挙げられます。

これまでは、「モノ売り切りモデル」の脱却は、製造業(特に中小企業)にとっては、分かっちゃいるけど、実現アイデア&手段がなかなか「見つからない」という課題があったと思います。

ただ、IoTという概念が現実的になり、「見つからない」という言い訳が出来ない状況にいよいよなってきたのではないかと考える次第です。

IoTを使った製造メーカーのモノ売り切りモデルの脱却の例はこうです。

あるタイヤメーカーは、既存の従来タイヤを売ることで稼いできました。このような一般的なメーカーもIoTを活用し、収益モデルを転換させることが現実的になります。製造業のサービス業化

まず、何かしらのセンサーをタイヤや車体にとり付け、空気圧・走行距離などのデータをネットワークを通じてタイヤメーカーに送ります。タイヤメーカーは遠隔から空気圧をモニタリングして異常がある場合は、ドライバーに通知します。空気圧が適切であれば、タイヤの寿命が延び、燃費も向上しますので、ドライバーにはうれしいサービスですね。

タイヤメーカーはタイヤの買い替えが減りその収益は減るかもしれませんが、空気圧モニタリングサービスを月額課金あるいは、走行距離に応じた課金で提供する事によって、継
続的に収益を得られ、買い替えの時にいち早くその顧客にアクセスできるというメリットが生じます。さらに、サービス加入者には、タイヤ費用を割り引くなどすれば、タイヤ費用削減・燃費向上・安全走行などドライバーにとってのメリットがかなり出てきて、顧客の囲い込みも出来るサービスになります。

このようなメーカーのモノ売り切りモデル脱却は、IoTによって一般化していくでしょう。

既に、このようなサービス化を実践している代表格といえば、コマツの情報収集・送信システム「KOMTRAX」が有名ですね。

次回からは、製造業(メーカー)が、モノ売り切りモデルから脱却し、継続的に収益を上げる新規事業を創出する為の第一歩、IoTビジネスアイデア創出方法について、IoTキャンバスを使って説明していきたいと思います。

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