IoTビジネスモデル

IoTビジネスコンパス① ~IoTビジネスをどこから手を付けるか~

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IoTビジネスコンパス_20160117
2015年は、様々なメディアを通じて、「IoT」という概念・技術を使った製品・サービスの事例が紹介され、技術者だけでなく、技術にはあまり精通していない方々にもそのIoTのイメージ・IoTが実現された世界が認知される年となりました。

私どもは、IoTを利用して新たな事業開発に取り組もうとされる方々に

  • セミナー・講座などを通じた企画支援
  • ハードウェアを中心とした受託開発を通じた具現化支援
  • コミュニティを通じた共創支援

を行っていますが、我々にお問い合わせ頂く企業のほとんどが、非エンジニアリング部門の方々で、これまで、サービス業という位置づけだった企業の方々がとても多いです。このような現状を考えても、2016年は引き続き、これまで技術にはあまり触れていなかった人々による、IoTサービスが増加する事は、容易に想像出来ます。

余談ですが、IoTは製造業のサービス化を加速できる可能性を秘めているので、上記の支援サービスを開始する際は、製造業の方々からの問い合わせが多く来ると予想していたのですが、そういった問い合わせはまだまだ多くないのが現状です(単に我々の存在を知らないだけかもしれませんが。。) 先日、ある大手製造業の幹部の方にお話を伺ったのですが、製造業に身を置くものとしては、新たな事業・サービス開発ではなく、まずは、既存事業の効率化(スマートファクトリーなどの領域)に対して、IoTを活用したい、とのことでしたので、もう少し時間が必要かもしれません。製造業界に長く在籍している私としては、もっと製造業の方々からのIoTサービス発表が増えたらと願っております。

話を元に戻します。
いきなりIoTのサービスを、何の指針もなく考え出すという事は、とてもハードルが高く、例え考えたとしても、単にモノをネットに繋げただけのサービスとなる事もしばしばです。

IoTビジネスは、モノをネットにつなげる事で生まれる新たな価値を起点に、他者も巻き込み、顧客も巻き込んだ堅牢なビジネスモデルを作ることが可能であることが醍醐味でありますが、そういったものは、一朝一夕では、作り上げる事が出来ないもので、やはりまずは、何から手を付けてよいか、という指針となる 手法・ツールが必要ででしょう。

前置きが長くなりましたが、その指針となるツール「IoTビジネスコンパス」を今回、私どもIoTrial及び、ビジネスイノベーションハブ社と共同で考案しましたので、これから数回にわたってそのツールの概要及び、実際の現場での使い方について、例を用いながらご紹介していきたいと思います。

どこから考えればよいか?

~IoTビジネス企画の指針を示すコンパスの役割をするIoTビジネスコンパス~

IoTビジネスコンパスは、ビジネスモデルを4つの次元に分け、各々の次元を6つのレベル(単純/単一的なものから、複雑/複合的なものまで)に整理するフレームワークで、IoTを利用した新規事業を段階的に進化させていくための地図とコンパスの役割を果たします。IoTビジネスコンパス_概要

今回の一連の説明では、初期参入時に、どのような市場・顧客に、どのような価値を、提供するのか、そして、その価値をどのように生成し、収益モデルをどうするかの指針得るために使用しますが、このIoTビジネスコンパスは、初期参入時の姿を考えるうえで指針となるだけでなく、最終的なビジネスモデルを実現する為の現在位置とコンパスの役割を果たします。

各々の次元の6つのレベル・タイプは、国内外の様々な事例を元に、具体的に考えられる程度に抽象化したモデルとして表現していますので、様々な分野に汎用的に考えられるものとなっています。

 

自転車メーカーの新規事業企画担当としてビジネス企画を考えてみる

それでは、IoTビジネスコンパスを使いながら、自転車メーカーの企画担当者として、IoTビジネス企画のたたき台となるようなプランを考えてみましょう。

Who?~誰にその価値を提供するのか?

図1 IoTビジネスモデルコンパス詳細

まず、誰(どの市場に)を対象にするかを考えていきましょう。図1 IoTビジネスモデルコンパス詳細の「WHO」の欄の1番目に「中核市場における成長」とあります。企画担当としては、この中核市場を自転車メーカーの主戦場=既存市場と捉え直すことが可能です。

通常、企業の新規事業企画担当者にとっては、いわゆる、「強みを生かし、機会をとらえる」という言葉に代表されるように、自社の既存ビジネスのリソースを活用した企画を考える事が大きな課題となります。

仮に、既存顧客が要望するニーズに対し、自転車メーカーの現行の製品やサービスを使ってでは、解決出来ない事項がある場合、それを解決する為にIoTを使ったサービスを考案することが技術的に可能であれば、自転車メーカーとしては、まずは、既存市場においてのアプローチが、有効であり、リスクも少なく、かつ、社内の上層部の説得ハードルも下がると考えられます。今回、この自転車メ―カーでは、自社製品である自転車とネットが繋がる機能・サービスを提供してない状況と設定すると、やはり、最初のとっかかりの市場としては、既存市場・顧客を狙う事が重要になってきます。

IoTビジネスモデルコンパスの「Whoの次元」にある「中核市場における成長」は、一番参入しやすい市場、つまりレベル1に相当します。ビジネスが進んでいけば、その中核(既存)市場からその他の市場に進出する等を考えていく必要がありますが、その為のコンパスの役割となるレベル2~6に関しては、また別の機会にお話しできたらと思います。

次回は、WHATの部分についての考え方についてご説明していきたいと思います。

9月2日 ソシム出版より 「IoTビジネス入門&実践講座」発刊決定!

 

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